札幌の著者に宛てた手紙2020/04/25

**先生

 おはようございます。
 コロナ禍により、今月は札幌に行けませんでした(札幌だけでなく、どこにも行けないでいますが)。コロナ禍により、全ての領域にさまざまな影響を与えていますね。
 わたしの仕事の関連で言えば、出版社が在宅勤務・時短・交代制、書店・大学生協書籍部などが休業ないし時短、印刷所・製本所が交代制、Amazonを含め物流が混乱という、これまで経験したことのない事態となっています。これは、冷静な対処を心がけ、慎重に観察しておかなければならない、と心して臨んでいるつもりです。とは言え、わたし自身も(誰でも)渦中の人間であり、出版システムの未来への変容に向けて主体的に動かなければならない、とも思っている次第です。
 コロナ禍が続いた場合であっても、出版活動は続けます。常態とは異なる仕方が求められるでしょうが、わたしたち出版人は「希望という処方箋」をもって潜在的読者と社会とに相わたる存在であると確信するからです。