2020-04-19から1日間の記事一覧

吉田公平「性善説の本義」--心学とは何か

樹福実学共働学習会講師:吉田公平(東洋大学名誉教授)テーマ:『性善説の本義』を共働実学する日時場所:2019/04/12 9:30-16:30 樹福書院 今回の学習会は、樹福書院馴染みの吉田公平先生を講師としたもので、テーマは「性善説の由来と現代的意義」。性善説…

吉田松陰との出会い 前史

20170421 私が吉田松陰に関心を寄せたのは20歳頃である。近代日本および近代文学がどのようにして生まれてきたのか、という関心を持ち、特に文学では「明治の青春の挫折」を一身に体現した北村透谷を読み込んだ。その関連で透谷の論争相手である民友社の山路…

将来世代とともにあろうとすることによって、出版と本はあり得る

コロナ禍のもとで、出版は存続しうるのであろうか、また出版に意味があるのだろうか。(独立採算制の大学出版会を含めた)「ビジネスとしての出版」の相当程度が息の根を止められるのではないか。 以下は、旧文:「将来世代とともにあろうとすることによって…

至誠と公共と和

至誠と公共と和第二回京都フォーラム学術部会・実践部会・将来世代部会2017.5.13 大阪商工会議所 平成29年度は「ともに行動する良心→公共性。ともに媒介する良心→公共性。元年」を基本テーマとし、3月25日にその第一回が開催されました。所用により参加でき…

吉野作造記念館20周年記念講演 三谷太一郎「晩年の吉野作造」を読む

20150207 吉野作造記念館20周年記念講演レジュメである三谷太一郎「晩年の吉野作造」を読む。明治文化研究会や大学教育活動、そして男子普通選挙後の無産政党支援を取り上げている。無産政党支援について次のように評価するのは鋭い。《晩年の吉野の政治活動…

『鮮血遺書』『日本切支丹宗門史』: 内田魯庵と吉野作造

20140614 『鮮血遺書』『日本切支丹宗門史』: 内田魯庵と吉野作造松崎實著『校註 切支丹鮮血遺書(きりしたんちしほのかきおき)』(改造社)を古書店で入手。1926(大正15)年4月10日10版。初版が同年2月13日発行であるから、えらい売れ行きだったことが分…

笠松幸一「日本の民主思想が実現したJ.デューイの東京帝国大学講演」: 渋沢栄一、新渡戸稲造、吉野作造

20140524 笠松幸一「日本の民主思想が実現したJ.デューイの東京帝国大学講演」(『研究紀要』第75号、日大経済学部)読了。この論文は、新渡戸稲造、渋沢栄一、吉野作造に注目し、1919年のデューイ東大講演と彼らとの思想的・実際的関わりを明らかにしようと…