明治文化研究会の機関誌『新旧時代 明治文化研究』

明治文化研究会の機関誌『新旧時代 明治文化研究』第三年第七号(1927.7) を入手。明治初期の外交顧問ルジャンドルを取り上げた吉野作造の「日本外交の恩人・将軍李仙得」、村上英俊の事績を追った溝口貞治「仏学始祖村上英俊の伝記を編む経路」など面白い。
なお、この研究会の機関誌の題の変遷について整理するとーー1925年2月創刊時は『新旧時代』、27年3月〜10月まで『新旧時代 明治文化研究』として刊行。翌28年1月に『明治文化研究』として新たに刊行され、29年7月には『明治文化』と改題、44年1月まで刊行。
版元は当初、福永書店、のちに日本評論社。双方とも吉野作造と縁の深い出版社だが、また吉野作造と出版社との葛藤もあった。その一端は、小尾俊人『出版と社会』(幻戯書房2007)に描かれている。

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