書評を書くということ

書評にあたっては、前提として⓪本を読まないで書く芸当はしないこと、そして心掛けているのは、①本を読んでいない人でも概要が分かること、②本を読んだ人には共感できる部分があると思ってもらうこと、③著者にはそのような読み方があるのかと思わせること、④書評原稿を自分で読み直してもう一度本を読み直したいと思わせること。

なかなかこうはいかない。


書評を書くことは、私の場合、原稿を読んでいない人に向けて出版企画書を書くことに似ている。①企画の全体像を示すこと、②その企画のいい点を拡大して示すこと、③その企画の(改善可能な)欠点も示すこと、④企画の検討を著者にフィードバックすることを考えて提案すること。

これは、それなりに行ける。