2020-05-12から1日間の記事一覧

『男はつらいよ 純情篇』と垂水五郎さん

テレビで『男はつらいよ 純情篇』を初めて見た。これは、は、1971年公開のシリーズの6作目。寅さんの相手は若尾文子。寅さんが失恋する最終場面に登場するのが、若尾文子の夫役の垂水五郎であって、見ていて、あっと驚いた。というのは、わたしは学生時代に…

前田河広一郎の作品を読む

前田河広一郎(1888-1957)の作品「セムガ(鮭)」(1929)及び「アトランティック丸」(1931)を読了。「セムガ(鮭)」は、小林多喜二の「蟹工船」に似て、函館から送られた漁師ほか数百人がカムチャツカでの鮭鱒漁および加工に携わる過酷な労働現場と管理の様子を…

『日本人の読み書き能力』

20130127 日本語の表記について大事なことを書きます。少し長いですが、御忍耐のほどを―― 今日1月26日の朝日新聞夕刊「昭和史再訪」の「21年(1946年11月16日) 当用漢字の告示」は大きな問題がある。見出しは「楽に読み書き ローマ字化阻む」である。コラム…

足利学校メモ

2012年10月30日の足利学校メモ足利学校メモ①:五味文彦『日本の中世を歩く』(岩波新書、2009)によれば、連歌師の宗祇の弟子である宗長(1448-1532)の著した『東路の津登』(あずまじのつと)には、永正6年1509年に下野の足利学校に立ち寄った時の記述が…

詩人 竹内浩三:骨のうたう

99年前の今日、1921年5月12日、詩人の竹内浩三が三重県宇治山田市(現 伊勢市)に生れました。彼は中学校の先輩 小津安二郎を目指して映画を撮る夢を持っていましたが、徴集され、1945年4月9日にフィリピンで戦闘死したと伝えられます。享年23. 彼の残した…