中村睦男先生とお会いする(20180223)

20180223

今日は『アイヌ民族法制と憲法』(北海道大学出版会)の著者 中村睦男先生と初めてお会いし、1時間ほど歓談。新著をめぐっての話のほか、驚いたのは、先生の出身の室蘭栄高校の先輩に知里真志保、そして鴨下重彦先生がいたこと。特に鴨下先生(2011年逝去)は私も創設期の会員である南原繁研究会の代表、また『矢内原忠雄』(東京大学出版会 2011)の編者であり、わたしも親しくさせていただいたこともあり、中村先生との距離が一挙に近しいものに感じられ、とても嬉しく思った。

先生にお聞きしたところによれば、先生がアイヌ問題に関心を持つようになったひとつの契機は、出身の室蘭栄高校の大先輩にアイヌ言語学者知里真志保がいたことということでした。真志保の早逝した姉は、名著『アイヌ神謡集』の知里幸恵。なお、北海道大学出版会からは『知里真志保  人と学問』が刊行されています。