堀達之助と洋学

20190505

堀孝彦『開国と英和辞書 評伝・堀達之助』(港の人 2011) の「第5章 箱館時代」を中心に再読。蕃書調所で日本最初の本格的英和辞典『英和対訳袖珍辞書』を編纂した後、1864(慶應元)年、江戸の開成所教授職のまま箱館奉行所通詞として箱館に着任した堀達之助。「英語稽古所」を引き継ぎ、翌年には「箱館洋学所」を開設し洋書を集め「箱館文庫」を創設した。そして明治5年、上記辞書の改版が東京の開拓使仮学校から刊行された。その年、堀達之助は開拓使を辞職。それは「ハコダテ英学」の終焉を意味する。