古語大鑑

2011年4月28日

最終の校正が出た古語辞典(全四巻のうちの第一巻)のゲラに初めて眼を通す。やはり画期的な日本語辞典だと納得。日本語への見方を変えるものだ。4月11日に亡くなられた築島裕先生が「理想の国語辞典」を求めて編集代表として十数年を費やしただけのことはある。
理想の国語辞典を、アから読み始め感動の連続。辞典を読んで感動するのは白川静以来だ。退社するのを忘れ、数日続いていた頭痛も消えている。いいゲラは人を癒す。
この辞典は、私の郷土の誇りである大槻文彦言海はじめこれまでの国語辞典を数等倍超えるものだ。辞典を読んでいて、日本語が成り立つ舞台が格段に広がるのを感じさせられ、圧倒的だ。これは日本語の見方そのものを変革する。
心血を文字通り注いだ辞典の上梓を眼前にして遠逝された築島先生の序言の刊記が2011年3月。この辞典に寄稿されている五味文彦先生は、せめて第一巻だけでも見ていただきたかった、とおっしゃっていたが、それは関係者すべての思いだ。