水戸光圀と出版事業

20170115

水戸光圀と出版事業
316年前の今日、1701年1月14日(元禄13年12月6日)、徳川光圀が亡くなりました(1628生れ)。水戸藩の2代目藩主。レンカノフk将軍、水戸黄門です。水戸光圀とも言います。
光圀は、江戸時代の藩主として、最大の出版事業者です。印刷博物館の「武士と印刷」展図録には、21点の書目が掲げられています。
そのうちの特筆すべき1点が、全397巻+目録5巻の『大日本史』です。これは、光圀の世子時代の明暦3年(1657)に史局(のちの彰考館)を開設し国史の編纂事業に着手して以来、明治39年(1906)に完成するまで、250年にわたる事業でした。
写真は『大日本史』紀伝243巻(百冊)木版本です。文化3年(1806)年に出版を開始、嘉永5年(1852)に幕府と朝廷に献じるまで、40年余かかりました。紀伝のほかに志表と目録があり、それらが水戸家の事業として完成したのが、徳川幕府水戸藩も消えた明治39年だったわけです。
このほかにも、注目すべき出版物があります。追い追い、紹介していきます。