鈴木武雄論文:藤原松三郎と岡義武

20140226

鈴木武雄論文:藤原松三郎と岡義武

 静岡県菊川市にお住まいの鈴木武雄氏からの三論文を寄贈さる。その精力的な研鑽には頭が下がる。その中の 「東北帝國大学と和算史研究Ⅴ〈藤原松三郎の戦中と戦後〉」(2013年10月12‐13日、津田塾大学・第24回「数学史シンポジウム」で報告)には、吉野作造の直系の後継者である岡義武(東大で政治史を担当)が出てくる。岡義武は、藤原松三郎の女婿だった! 知らなかった。

 ほかの二論文は次の通り。

 「嶋田貞継と『九数算法』『九数算法付録』の写本」
2013年8月23‐30日、京都大学数理解析研究所で開催された「数学史の研究」で報告。
「東北帝國大学と和算史研究Ⅴ〈藤原松三郎の戦中と戦後〉」
2013年10月12‐13日、津田塾大学・第24回「数学史シンポジウム」で報告。
「元静岡大学教授 鳥居次好の生涯―戦士にして英語教育学者」
2013年11月12日と19日、静岡大学教職大学院講義された内容を拡充。

 

20190615

昨夕は、数学史家および中国出身の日本語研究者とともに日本政治外交史の三谷太一郎先生に明治新聞雑誌文庫で面会し、会食をしながら4時間半、お話を伺った。当然、藤原松三郎と岡義武についての話も出た。東北大学教授だった藤原は東京大学への異動の打診を断ったという。その時、藤原は、その学問的集大成に取り掛かっていて、そのために異動しなかったのではないか、とも。
 また、中江兆民の子 丑吉と西園寺公望のエピソード(マルクス資本論』)も興味深かった。