2020-05-02から1日間の記事一覧

石原吉郎の絶筆と伝道の書:『群像』9月号特集「戦後文学を読む」に触れて

20110817石原吉郎の絶筆と伝道の書:『群像』9月号特集「戦後文学を読む」に触れて 「戦後文学」という言葉がある。太平洋戦争の後のある一定の時期、戦後性を体現した傾向の強い文学を言うが、荒正人や埴谷雄高らの『近代文学』が推力となり、それを取り巻…

石原吉郎の死

20140214 私はこの1月に62歳を迎えた。かつては、とても想像し得ない年齢である。そして、私がその「沈黙の表現」により、生を生き延びることができた詩人・石原吉郎が1977年に62歳で(あたかも意図的な自死のように)亡くなったことを想うと、今の生きてい…